■相談員から
コミュニティがある安心な暮らし

 川西にすごいお寺があります。何がすごいかと言えば、岡本寺(こうほんじ)の平田信活住職の活動は当協会が提唱している地域プロデューサーそのもので、お寺が地域コミュニティの拠点となっているのです。平田住職は当協会の前会長、故神代尚芳医師の意志を受け継いで「二十五三昧会」という地域での相互扶助の仕組みに取り組んでおられます。高齢社会の中で孤独、病気、介護、貧困などで不安を抱えている人が多くなっており、仏教が教える「慈悲」と「智慧」を支え合う仕組みを作っていこうという活動です。
 また以前から春と夏の休暇には子どもを対象に「寺子屋」を企画し、山遊びや食事作り、坐禅の体験など「仲間・時間・空間」を大切にした5日間で、すでに11回も重ねておられます。
 その上、週3回はお寺で「コミュ・カフェしゃらりん」を開催、「赤ちゃんからお年寄りまでぶらっと遊びに来てください」と体操教室や囲碁教室、木工広場、フリーマーケットなどさまざまなプログラムを檀家さんやその家族の協力で実行、「一汁一菜」で100円の昼食も用意されています。誰でもが参加できそうな企画と唄が上手で明るい平田住職のお人柄に老若男女が大勢集まっています。葬式仏教とは一線を画し、岡本寺はまさに地域の核となって魅力のあるお寺となっています。「ぜひ高齢者住宅を作ってほしい」という檀家さんの声もあがっているようです。

2015年9月1日

米沢なな子(情報センター大阪 センター長)